空気感が分からない

オーディオのことを扱ったサイトや掲示板を見た時、「空気感」という言葉を使われる方を多数発見します。

ウィキペディアでは

空気感(くうきかん)とは芸術表現に用いられる形容の一つ。そのものが直接的に表現されていなくても、間接的な情報のみで存在することが示唆されている様子を表す。

写真表現で用いられる場合は、二次元である写真がまるで立体のように見えることを指す。[1] 被写体距離との距離に応じたコントラストの変化による空気遠近法やフォーカス面からの微妙なボケにより立体感が表現されていたり、収差によるレンズ効果が少なく現実感に富んでいることを指す。 また、特に優秀なレンズの形容に使われることがある

 

文字通りには空気の物理的状態(気温・気圧・風向・風速など)を視覚的(あるいは別の感覚的)に表現することのようです。

 

オーディオは、「音響機器を使って音を再生すること」と定義してしまっても間違いなさそうなので、そのように使います。

再生技術の中で、オーディオは特殊です。例えば視覚を記録し再生するビデオ・テレビは、人の眼で見た網膜情報みたいな間接情報の記録再生であり、空気の振動をそのまま記録し再生する、限定付きタイムマシンのような直接情報を再現する技術です。

ウィキペディアに返り読み直すと、間接的な情報を取り扱うことが前提のようですから、直接情報である音は取り扱えないはずです。

ますます分かりません。

誰か教えてください。

 

この言葉に限らず、感覚を抽象的な言葉で表すことが非常に多いのがオーディオの世界です。

 

字の意味から臨場感などはなんとなく分かりますが、それでも臨場感が良いというのはどんなことでしょうか。

場に臨んだ感じですから、音楽の場合、演奏の場にいる感じということなのでしょう。ピアノソロだと、ピアノがそこにあってそれを誰かが弾いているように聴こえることだと思います。

ピアノがそこにあってそれを誰かが弾いているように聴こえること。

もう一度読み返して意味を考えてください。聴く人も、その機械を作る人もこのことが最終目標ではありませんか。

「臨場感」を良くすれば全てが解決しませんか。

アンプを替えたら、楽器の一つ一つの動きがが分かるようになった、楽器の分離が良くなった、ほとんど同じようなことの表現だと思いますが、そこに臨場感も向上したと付け加えても、同じことの繰り返しではありませんか。

「楽器の分離が良くなり臨場感も向上した」とか、「楽器の分離が良くなった」でも内容は同じではないですか。

 

 

原因があるから結果がある。アンプを変えたから楽器の分離が良くなった、と総括すれば臨場感や、まして空気感といった言葉を使う必要がなくなります。

更に進めると、楽器の分離が良くなって何が変わったのか、音楽のどこがどう変わったのかをよく聴いてみたくなります。

カウント・ベイシーの演奏を聴いて、サックスセクションの動きがよく分かり、リードアルトのマーシャル・ロイアルがほんの少し早く吹き始め全体をリードする様子がよく分かるようになる、合奏の頭にエッジをつけセクション全体のメリハリがよくなった、などが分かるようになります。そしてこれはアンプを変えたということの結果です。

結果をより具体的に捉えることができるようになると、何度聴いても同じ結果になることが分かり、体調とか気まぐれとか、高い製品だから絶対良いはずだとか、ということが無くなります。楽器の細かな動きを注目するようになり、更に深く音楽が聴けるようになります。一人の奏者の細かな動きという原因がバンド全体の演奏効果という結果にどう関係しているか分かるようになります。

 

今回はこれ以上の具体的なことは書きませんが、ある原因により今まで聴こえなかったこの音が聴こえるようになった、といった有る無しが一番結果として分かりやすということです。読んだ方もそれが一番です。俺のところでは聴こえないとか、とっくの昔から聞こえているぜ、といったふうに判断材料として最適です。「音楽そのものの変化」もわかりやすさではかなりのものです。早く聴こえるようになったとか、ピッチが上がったように聴こえています、といったことです。

 

これから書き進めるにあたって、音の変化をできる限りわかりやすく具体的にしたいと思っています。

次のステップへ進む時大きな力になるはずです。

 

 

言いたい放題は加熱します。   きっと

kick について

kick 時々 moct どちらも名前のもじりです。kick は姓からですし、moct の方は名前の音読み+αです。 kicktickは要するに私のようにということで、基本きまぐれ、思いつき、言いたい放題、まれに真面目といことです。 メールアドレス  moctアットマークkickcoffee.org
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空気感が分からない への2件のフィードバック

  1. Jiro のコメント:

    次の記事が出てしまいましたが、こちらにコメントしたいと思います。
    「空気感」確かにわかりませんね。私は何となくこうだろうと思っていただけで、よく考えてたことがありませんでした。
    私が感じていたことは、アナログ時代は、機器をグレードアップすると、次第に「空気感」が出るようになりましたが、
    ディジタル時代にになると、グレードアップにしたがって、研ぎ澄まされた音になり、それを越すと「空気感」が出るようになるということです。
    ディジタルだと簡単に良い音になります。ノイズも減らせます。しかし、そのままでは本当に細かい音は出ません。DAC以降もアナログで追及した以上のレベルになって初めて「空気感」が出ます。
    具体的にヴァイオリンの音でいうと、低レベルのものは弦の音に小さいですがギャーという雑音が付きます。レベルが上がってくると、弦の音しか聞こえなくなります。これが私が感じる「研ぎ澄まされた音」で、「純度が高い音」です。さらにレベルが上がると、弦の音に、弓がこすれる音が重なります。また、弓が弦にあたる瞬間の音や、弦が定常波を発するまでの僅かな音のゆらぎが聞こえるようになります。
    こういった音が聞こえるようになることが、「空気感」ではないかと思っています。
    「空気感」で調べてみると、いろんな人がいろんなことを言っていて、何のことやらわかりません。「空気感とはノイズである」といっている人がいました。単純に雑音のことをノイズといっているのではなく、よく理解できないところもありますが、もしかして私の感じていることと近いのかな、とも思っています。

    • kick のコメント:

      「空気感」とあえて表現して良いものはあります。Jiroさんの言われていることに近いかもしれません。
      細かい音が出尽くしてしまうと、音の実在感が増すというか、発音体がそこにある感じが強くなるといった方向に進みます。テーブルに肘をついて聴いていると同じ音圧でもテーブルに振動を感じたりします。
      「そこで鳴っている」と感じる直前、もう一息で「見えないのが不思議」、そんな感じで言葉ではちょっと思い当たりません。
      多くの方たちのサイトで、文意などから上の感じとはどうも違うようだし、軽く使いすぎるように思います。

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