最高のリズムがここにある

Thelonious Monk Plays Duke Ellington
優れた作曲家でもあるMonkが、すべて他の人の曲を演奏しているアルバムは珍しい。
Solitudeをソロで演奏しているが、他の曲はOscar Pettifordのベースと、Kenny Clarkeのドラムスを配したトリオである。
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MonkのピアノはArt Blakeyのドラムスと絶妙のマッチングをみせるが、Blakeyと比較すると端正なClarkeのドラムスが、Ellingtonの曲にはふさわしい。
演奏を聴いていると、非常に暖かな気分になってくる。寒い冬の夜に凍えた体で表から暖かい室内に入りこのアルバムが鳴っていたら、本当に身も心も温まる、そんな感じがする。
Monkの手で、Ellingtonの素敵なメロディがまるで子供が積み木を扱うように、崩しては積み上げられ、また崩される。そのひとつひとつの動作を見ているような、楽しさ、暖かさがある。
忘れてはいけない、Pettifordのぶつぶつ切っていくような、ガット弦のビチカートを。Monkの背後に回ったとき、そしてソロのとき、優しい音色で音楽全体に強いスイング感と落ち着きを与えている。
他のMonkのアルバムに比べてインパクトは少ないかもしれないが、これは、私の大好きなアルバムである。

kick について

kick 時々 moct どちらも名前のもじりです。kick は姓からですし、moct の方は名前の音読み+αです。 kicktickは要するに私のようにということで、基本きまぐれ、思いつき、言いたい放題、まれに真面目といことです。 メールアドレス  moctアットマークkickcoffee.org
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