Star Fell On Alabama

Star Fell On Alabama(アラバマに星落ちて )
今回は2つのアルバムから、この曲の紹介です。
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“Satchmo At Symphony Hall”
Louis Armstrong and The All Atars
サッチモのアルバムのでも、一番というぐらいの名盤です。この曲だけトロンボーンの Jack Teagarden が歌っています。私はこの人のトロンボーンと、そのフレーズをそのまま声にした歌が大好きです。演奏内容はすべての曲について文句なしにすばらしいです。若い人たちにも是非聞いてほしいなぁと思います。      Nov 30 1947 Symphony Hall Boston
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“Cannonball Adderley In Chicago ”
Cannonball Adderley Quintet
もう一方の ”Cannonball Adderley In Chicago” は、サッチモの演奏から約11年後の1959年の演奏です。
Mile Davis の Sextet から、御大が抜けたメンバーです。この曲だけ、テナーサックスの Cohn Coltrane も抜けて、 Quartet の演奏ですが、こういった曲の時の Cannonball は実に巧みです。リズム隊も Winton Kelly のピアノをはじめ聴きどころが随所にあります。
こちらも、 Star Fell On Alabama だけでなく、全曲お勧めです。

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温度計など

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焙煎機自作関係の話題です。
焙煎中の温度を測定する場合、なかなかいいやつが見つかりませんでした。家庭向けのクッキング温度計は、ほとんどが200℃までしか測定できないため使えないし、それ以上の温度まで測定できるやつは値段が高いのです。
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数年前、イオンの台所用品売り場で見つけた温度計がこれです。250℃まで測定できます。
DRETECという会社で作っていて、先ほどホームページを見たら、測温部分と表示部分が分かれているタイプもあるようです。
また、焙煎機を電動化する場合、ギアドモーターを使うわけですが、いろいろ調べた結果、日本サーボのやつが安いようです。

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秋たけなわ

庭に枯葉が落ち始めています。
柿の木の実が色づき始めました。(渋柿です)

近所のリンゴ畑です。そろそろ食べごろです。


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The Popular D.Elligngton

The Popular Duke Ellington
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デューク・エリントンは、20世紀を代表する音楽家で、Jazzのみならず多くの音楽家に影響を与えました。このアルバムには、Take The A Train(A列車で行こう)をはじめみなさんが良く知っているエリントンの曲が入っています。
素敵なメロディー、名手たちのソロ、聴き所はたくさんありますが、私は特にアンサンブルに注目します。
エリントンは、亡くなるまで寸暇を惜しんで楽譜を書き直していたのだそうですが、非常に良く出来た編曲があるのになぜ楽譜を書き直す必要があるのかを考えたとき、ひとつの結論に達しました。
それは、アンサンブルの構成を、楽器ではなく、演奏者で考えていたのでは、ということです。このアルバムのMood Indigo でハリー・カーネー(ベースクラリネット)、ラッセル・プロコープ(アルトサックス)、ローレンス・ブラウン(ミュートトロンボーン)の3管アンサンブルに、ポール・ゴンザルベスのテナーサックスがからむのですが、このベースクラリネットは、誰のでもなくハリー・カーネイのベースクラリネットでなくてはならないのです。個々の音色を加味した上でアンサンブルの構成を常に考えていた、といった方が分りやすいかもしれません。メンバーの体調、入れ替えなどを考慮した常にベストなアレンジを求めていたと思います。
アンサンブルに注目してこのアルバムをはじめエリントンのアルバムを聴いてみると、この人の本当のすごさがもうひとつ分ります。
さらに、このバンドには至上最高のバリトンサックス奏者ハリー・カーネイがアンサンブルの低音を、スパーハイノートトランペッターのキャット・アンダーソンが超高音を出していますが、実は、エリントンのピアノがアンサンブルの最低音と最高音の隠し味になっています。

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自作焙煎機写真館

焙煎機全体

カバーを開いたところ

豆の出し入れ口

ハンドルと軸受けのベアリング

ダンパー全開

ダンパー半開

鋳物のガスコンロ

電動化



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長清水・夕日

家族で買い物の帰りに、「長清水」によって水を汲んだ。


ちょうど、夕日が奥羽山脈に沈みはじめたので、少し高いところに移動した。

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どんより

今日は、どんよりした天気で、あまりパッとしません。
こういうときは、気分も沈みがちです。

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最高のリズムがここにある

Thelonious Monk Plays Duke Ellington
優れた作曲家でもあるMonkが、すべて他の人の曲を演奏しているアルバムは珍しい。
Solitudeをソロで演奏しているが、他の曲はOscar Pettifordのベースと、Kenny Clarkeのドラムスを配したトリオである。
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MonkのピアノはArt Blakeyのドラムスと絶妙のマッチングをみせるが、Blakeyと比較すると端正なClarkeのドラムスが、Ellingtonの曲にはふさわしい。
演奏を聴いていると、非常に暖かな気分になってくる。寒い冬の夜に凍えた体で表から暖かい室内に入りこのアルバムが鳴っていたら、本当に身も心も温まる、そんな感じがする。
Monkの手で、Ellingtonの素敵なメロディがまるで子供が積み木を扱うように、崩しては積み上げられ、また崩される。そのひとつひとつの動作を見ているような、楽しさ、暖かさがある。
忘れてはいけない、Pettifordのぶつぶつ切っていくような、ガット弦のビチカートを。Monkの背後に回ったとき、そしてソロのとき、優しい音色で音楽全体に強いスイング感と落ち着きを与えている。
他のMonkのアルバムに比べてインパクトは少ないかもしれないが、これは、私の大好きなアルバムである。

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10月です

雨が降っています。肌寒いです。
稲刈りも半分ぐらい進み、今週のうちにはすっかり終わりそうです。
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自作焙煎機の話

富士のサンプリングロースターを使用し、普段飲むのには充分なコーヒーを焙煎していると、思っていました。ただ、本を読んだり、ネットでいろいろな方の書き込みを見たりするたびに、排気のコントロールが非常に重要であるとのことが出てくるので、是非これを確認したくなってきました。丁度井上製作所の小型焙煎機が発売された頃ですから、5年ぐらいまえだったと思います。井上製作所の小型焙煎機の購入は、真剣に悩みましたが、資金の方を調達できず、諦めました。仕事で、ステンレスのかごなどを作っている業者の方が、たまたまコーヒー好きで、焙煎ドラムを作って頂けないかと話したところ、作って下さるとのことで、簡単なメモを渡し作っていただくことにしました。本当に簡単なメモで、外径、パンチングメタル部分の長さと、攪拌用に1センチのリブを4箇所取り付けること、手回し用の取っ手を取り付けることだけを指定し、その他の部分は適当にということで、漏斗部分の角度とか板厚とかについては、お任せでした。はじめから、カバーで周りを囲うことにしていましたが、それはドラムに合わせて作るつもりでいました。また、攪拌用の羽根は、使いながら調整するつもりでした。ありあわせの材料で、暇な時に作ってほしいとお願いしていましたら、1ヶ月ほどで出来上がってきました。見積もりで3万円ほどということで、少し高いなあとも思ったりしていましたが、届いた現物を見て、納得しました。板厚が厚く、特に取っ 手側は2mmのステン板でした。
とりあえず直ぐ使ってみたくて、何かないかと物色していたところ、1斗缶が目に付きました。会社のスクラップ置き場にあったシリカゲルの入っていたものでした。会社からもらい、(上司に話したところ勝手に持ってけとのこと)持ち帰って、ドラムを当ててみたところ丁度いい塩梅に収まるのです。まず、金切りバサミで、缶を2つに切り、蝶番でつなぎ合わせ開くようにしました。ドラムを乗せる部分は、1斗缶の内側から、1mm厚の鉄板で補強し、これも会社で設備をばらした時、何かに使えそうだともらっておいた、ベアリングの取り付け金具とベアリングを補強した部分に取り付ました。ガスコンロに乗せる部分は、金切りバサミで適当に缶を開きました。これだけだと、高さが足りないので、建築用の金具を、取り付け足にしました。強度が足りないので、アングルで金具の先に取り付け、この部分に、ガスコンロを乗せることにしました。
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カバーができたので、このまま焼くことにしました。この段階では、ダンパーは取り付けておらず、カバーの開閉で排気の調節をすることにしました。熱源は、富士のサンプリングロースターで使っていた鋳物の2重のコンロ。外径が大きいため、1斗缶のカバーからコンロがはみ出しますが、バーナーの部分は、カバーの中に納まるため、そのままつかうことにしました。火が直接豆に当たるため、火力は富士の半分ぐらいにして焼き始めました。あっという間に1ハゼが来ました。5分か6分だったと思います。火力の強すぎです。足の長さを長くしてドラムとコンロを離し、火力の調節を繰り返しながら、焙煎を繰り返しました。約半月ぐらいかかりました。私の焙煎の経験の中で、自分の焼いた豆を飲みたくないと思ったのは、この期間だけです。何度も、富士のサンプリングロースターに戻そうかと思いました。排気の方は、ドラムの豆の出し入れ口を1斗缶のふたの方に合わせてありましたので、1ハゼまでは、カバーを閉じ、煙の出てくる量に応じて、カバーを開いていきました。
やっとコンロの位置、火力が決まり、以前のレベルで焼けるようになりましたが、コンロとドラムが非常に離れた状態(15cmぐらい)のため、直火焙煎というより半熱風焙煎 です。直火の場合、炎の先端がドラムに接する程度が良いらしいこと、丸型のコンロでは、ドラムに対し火の当たり方が均一にならないことから、ホームセンターに行き、焼肉用のU字型のバーナーのコンロを買って取り付けました。これが曲者でした。U時の平行になっている直線部分がバーナーなのですが、これが離れすぎているため、ドラムの中央部分に炎が当たりません。また、ドラムを回転させた場合、回転方向に豆が移動するため、片方のバーナーが、全く豆の無い部分を熱する状態なっていました。そのため火力が不足します。バーナーのガスの出口を、ドリルで広げましたが、火力は変わりません。バーナーをバラしてみると、火力を決めているのが、コックの直ぐ先にあるニードルです。これを少しずつ広げて火力を強くしていきました。何度か繰り返した結果、500グラムの豆を15分で焙煎できる程度まで火力を強くすることができましたが、今度は、空気を取り入れる量が足りなくなり、最大火力にすると、炎の半分ぐらいが黄色くなる不完全燃焼状態です。それでも、焼き上がりには影響がないようなので、このまま使うことにしました。
せっかく排気の調節ができるようになったのだから、更に機能アップと、ダンパーを作りました。
1斗缶の上になっている面に穴を開け、そこにスライド式の扉を付け、ダンパー部分からの排気効率を上げるため、扉をお菓子の空き缶でふたをして、その上に煙突を取り付けました。ついでに、開きっぱなしになっていた、豆の出入り口側に、蝶番で開閉できるふたをつけました。ダンパーの扉と煙突の間に、排気温度を測定する温度計もつけました。これで、焙煎機としては必要十分な機能がそろいました。
これで焼いた豆は、現在使用している業務用焙煎機で焼いたのと遜色がないように思います。豆の特徴が非常に良く分かるようになりました。
ダンパーを取り付け、そこそこの豆が焼けるようになったので、ここで一息です。
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豆の冷却機を作ったり、知り合いに声をかけ、自分で焼いた豆を配り始めたのは、この時期からです。最初は、100gぐらいを、サンプルとして飲んでもらい、気に入っていただいたら、お金を出していただくといったかたちで始めました。1回の焙煎量が500gで、4種の豆をブレンドしていますから焼き上がりで約1.5kgできるのですが、毎週焼くと自分で飲みきれないため、焙煎の周期が長くなり、その結果、回数が少なくなることが、つらかったのです。焙煎のような作業は、やはり経験がものをいう部分が多く、圧倒的に焙煎の回数が多いプロへの憧れを持ち始めたのもこの時期です。幸い、豆を配ったほとんどの方から、定期的に分けて下さいとの申し出がありました。上の娘が大学に入学したころですから、4年前になります。その下の息子が高校生、下の娘が中学生で、一番お金がかかる時期で、世の中も不況の真っ最中、私の小遣いも大幅カットですから、このことは非常にありがったかったです。上がりはたいしたことは無いのですが、毎月数千円から1万円かかっていたコーヒー豆代が完全に浮くようになったからです。
 昨年の今頃だったと思いますが、焼肉用のコンロを壊してしまいました。不完全燃焼が気になり、空気の取り入れ口を広げようと、加工していた最中に、鋳物でできた金具を割ってしまいました。同じ焼肉用のコンロを、また買うのは面白くないし、火力ももう少し強いほうがいいので、ホームセンターを回りコンロを探しました。自作焙煎機を紹介している徳島の豆工房
http://www.1jb.jp/の掲示板にコンロの相談のため1回だけ書き込みました。このホームページで紹介されている、石板をコンロの上に乗せ焙煎できる方法が面白そうだし、早く豆を焼かないと、焼いた豆が無くなり、お客さんに配る分はおろか、自分の飲む分すらなくなる非常事態が迫っていましたので、焙煎機のカバーに収まる、鋳物の中型コンロと石板を買ってきて焙煎機にセットしました。まず、コンロだけを使い、焼いてみましたが、始めに使った大型のと同じで、うまく焼けないため、石板を乗せてみました。石板が温まるまで15分ぐらいかかるのですが、遠赤外線の効果はすばらしく、非常に均一に焼きあがるのです。ガスの炎が直接当たらないので、熱風式に近い焼き上がりを予想していたのですが、なぜか直火の方に近い焼き上がりです。直火と熱風式のいいとこ取りのような感じで、この頃の味が最高だったかなと今思っています。
問題がひとつだけありました。熱量の調整が非常に難しいのです。石板を暖めそれが熱源になっているため、反応が非常鈍くなるのです。
今年の2月になって、突然メールが届きました。豆工房の書き込みを見て、焙煎の相談をしたいという方からでした。この方も自作の焙煎機を作成され、悪戦苦闘されておりました。焙煎機の写真が送られてきていました。なんか見たことあるぞこの機械。フレーバーコーヒーで焙煎機を紹介されている東浦のIさんでした。豆の冷却機は、この方のところに無理やり嫁入りさせました。)この方との、メールのや り取りを通じて、焙煎のことを考え直す機会ができ、自分の焙煎についての考え方がはっきりしました。また、焙煎についての相談をうけ、自分のドラム内の、豆の攪拌をじっくり見直すきっかけになりました。このことが、ドラムに攪拌の羽根を取り付けるきっかけになりました。鉄板を曲げたものを4枚取り付けたのですが、この効果は強力で、石板をはずし焙煎してみても、丸いコンロを使い、ドラムの中央部分にしか火があたっていないのに全く焼きむらが無いのです。
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ガスの炎が直接当たるため、効率が良くなり、1回に1kgまで焙煎できるようになりました。もっとも1kgにすると、ダンパーからの排気の能力が足りなくなり、カバーを開いて排気します。普段は、700gずつ焙煎するようになりました。今年の4月のことです。更に、まだ手回しで使っていましたが、ホームセンターで、3000円ぐらいで回転数の調整のできるドリルを見つけたので、これを購入し自動回転にしました。
1斗缶では、板厚が薄く熱安定性も悪いので、1ミリぐらいの鉄板を使いカバーを作成しようと計画していた今年の夏、大阪の日進コーヒーから1本の電話がありました。
なかなか出ない小型焙煎機の中古が2台出たというのです。早速写真を送っていただき、検討した結果、ラッキーコーヒーマシンの4K釜を買うことにしました。
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焙煎機を自作し分かったことは、豆の焼き上がりに対する焙煎機の影響が非常に大きいということです。焙煎の技術はたかが知れており、はっきり言ってあまり難しくないと思います。
どんな豆を、どこまで焼くのか。そのことがより重要です。
また、焙煎機を作成、改良していく中で、何に対して何が影響するのかを知ったことが大きな財産になりました。

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